お正月に観た今年1本目の映画が「自転車泥棒」。
年明けそうそう、ちょっと悲しい気持ちになってしまいました。
が、日本も就職難など、さまざまな社会問題を抱えています。
ひとごとではないなぁ~、と考えさせられました。
この映画でワインが登場するのは、盗まれた自転車を探す父子の昼食場面。
ピザを食べるつもりが、高級レストランに入ってしまい、「チーズのはさみ揚げ」とワインを注文します。
字幕では”チーズ”になってますが、”モッツァレラ”と聞き取れました。
そして、運ばれてくるのは白ワイン。
父親はなんと、まだ幼い息子に、「どうした、飲めよ。ママが見たら大変だ。だが構うか」とワインをすすめるのです! えぇ~、いいのぉ?
自転車泥棒(Ladri di bicilette)
1948年
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:ランベルト・マジョラーニ、エンツォ・スタヨーラ、リアネーラ・カレル
<あらすじ>
舞台はローマ。失業中のアントニオは、役所のポスター貼りの仕事を職安で紹介される。
質に入れていた自転車を取り戻して出勤するが、初日すぐに自転車を盗まれてしまう。
自転車がなければ職を失うため、アントニオは息子と必死に自転車を探し始めるが、なかなか見つからない。
途方に暮れたアントニオは、サッカー場に大量の自転車が駐輪してあるのを目にし、ふと魔が差す。
父親が自転車泥棒をはたらいて捕まるのを息子が目撃してしまうという、切ないラストシーン。
日本にも共通する問題を提起していて、身につまされる作品です。
<ワインシーン>
自転車が見つからない苛立ちから、息子をたたいてしまったアントニオ。
しょげた息子に、「ピザを食べよう」と店に入りますが、そこはピザなどない高級レストラン。
アントニオはなけなしのお金をはたいて、料理と白ワインを注文します。
「さあ食おう。生きていれば何とかなるさ」
そう言って食事をはじめたものの、食べながら生活費を計算する父子。
そして父親は息子に、「この仕事、手放せないよな。あきらめんぞ。でないとまた食うに困る。どうする?」と問いかけるのです。
社会の不条理がワインとともに描かれています。